弘前大学の男女比率の現状 (2010年4月 現在)

本学教職員の総数は1,806名、そのうち女性は825名で45.7%です。大学教員は700名で女性は92名(13.1%)、附属学校園教員は103名で女性55名(53.4%)です。
一方、特別職員・事務職員・技術職員は387名で女性は126名(32.6%)、コ・メディカル(医師を除く医療従事者)は616名で女性552名(89.6%)です。
この結果は、2009年10月1日の結果(以下、昨年の結果)と類似しています。つまり、大学教員や事務系職員では女性が少ないのに対し、附属学校園教員とコ・メディカルでは女性が半数を超えていて、特にコ・メディカルでは女性比率が上昇し約9割となりました。

学部専任担当別の教員数と女性比率

図1の学部専任担当別の教員数と女性比率をご覧下さい。女性の大学教員は学部等により異なり、保健学研究科では女性が41名(41.8%)と多いのですが、理工学研究科では3名(3.4%)、医学研究科では6名(4.0%)、農学生命科学研究科では3名(4.6%)と非常に少なくなっています。

弘前大学の2010年4月現在 学部専任担当別の教員数と女性比率

この結果も、昨年の結果と類似していて、特に保健分野では女性教員が多く、理系分野では少ない結果となりました。また、教員全体でみても、女性比率は13.1%で、昨年の結果より0.7ポイント減少しました。

学部学生数と女性比率

図2の学部学生数と女性比率をご覧下さい。学部学生の総数は6,062名、そのうち女性は2,692名で44.4%です。
学部ごとにみると、女性割合の高い学部は教育学部674名(66.2%)、医学部保健学科520名(60.9%)、人文学部762名(51.7%)です。
一方、理工学部、医学部医学科、農学生命科学部では女性割合が半数以下で、特に理工学部221名(16.9%)では他の学部に比べて低い割合です。

弘前大学の2010年4月現在 学部学生数と女性比率

大学院学生数と女性比率

図3の大学院学生数と女性比率を示します。大学院生の総数は784名、そのうち女性は225名(28.7%)で、学部学生に比べて女性比率は低くなっています。
研究科ごとにみると、女性比率の高いところは教育学研究科37名(56.9%)、保健学研究科44名(52.4%)、人文社会科学研究科13名(50.0%)ですが、他の4つの研究科では女性比率が半数以下で、中でも理工学研究科では22名(9.1%)と他の学部に比べて非常に低い割合です。

弘前大学の2010年4月現在 大学院学生数と女性比率

学部学生や大学院学生の結果も、昨年の結果とほぼ同様です。

以上のことから、女性比率は、教職員全体でみると昨年の結果より約2ポイント上昇し、男女の割合は同程度に近づきました。
しかし、教員では、附属学校を除くと13.1%と極めて低く、昨年の結果より0.7ポイント減少しました。一方、コ・メディカルでは女性職員の増加により女性比率は90%に近づき、男女の割合の開きは拡大されました。
昨年10月の現状報告でも指摘したように、女性比率が教員では低くコ・メディカルでは高いことは、学生等への今後の教育や将来に向けての職業選択に少なからず影響を与えると推測されます。
加えて、今回の現状は、「弘前大学男女共同参画推進基本計画」(平成21年8月3日策定)に掲げている「女性教員比率を2015年までに20%に向上する」から遠のいた感があり、目標達成のためには各部局が女性教員採用に向けてより積極的に取組む必要があります。

その他のデータ

弘前大学の男女比率の現状 (2009年10月 現在)
弘前大学の男女比率の現状 (2011年4月 現在)