あいさつ

学長

男女共同参画のさらなる推進を目指して

 弘前大学は平成21年8月に男女共同参画の推進を宣言し、同年10月には男女共同参画推進室を設置しました。さらに、平成22年度から24年度には、文部科学省女性研究者研究活動支援事業(現ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ)採択課題「つがルネッサンス!地域でつなぐ女性人才」により、女性研究者支援を中心とした男女共同参画の取り組みを展開しました。平成24年6月には、7つの柱からなる「弘前大学男女共同参画推進宣言(学長宣言)」を行いました。文部科学省の事業採択期間中に実施した多様な取り組みは、事業終了後も大部分を継続し、徐々にではありますが、女性研究者だけではなく男性研究者も、研究者だけではなく事務職員や学生も対象とするという拡充の方向性をたどり今日に至ります。
 平成27年度は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)の制定や、第4次男女共同参画推進基本計画と第5期科学技術基本計画の閣議決定、また、国大協による男女共同参画推進のアクションプランの公表等、意思決定における男女共同参画や女性研究者・管理職比率の向上に関するさまざまな政策が打ち出された1年でした。本学では、これらの動向を踏まえて、これまでの取り組みを一段階引き上げるべく、新たに、いくつかの方策を定めました。例えば、業績及び資格等に関わる評価が同等と認められる場合には女性を優先的に採用することを全学で統一して教員公募要項に記載することや、教員公募において応募資格を満たす場合に可能な限り女性を1名以上最終面接に残すことを全学統一の方針とすること(いずれも全学教員人事委員会決定)、弘前大学男女共同参画推進基金の整備と基金による教員公募面接時の女性に対する交通費補助等のポジティブアクション導入が挙げられます。
 全国の国立大学法人は、平成28年度から、第3期中期目標・中期計画期間に入ります。本学は、スローガンである「世界に発信し、地域と共に創造する」大学として、グローバルスタンダードとしての男女共同参画推進と、組織はもとより地域の活性化に欠かすことのできない男女共同参画推進について、第3期中期目標・中期計画期間に具体的な目標と取り組みを盛り込みました。目標・計画を着実に実現する目的から、本年2月には、男女共同参画推進室長を学長特別補佐に任命しました。加えて、平成28年度前期には、行動計画を含む第2期弘前大学男女共同参画推進基本計画を公表する予定です。
 引き続き、男女共同参画を体現した職場、研究の場、教育の場をめざして、不退転の努力を重ねてまいります。これからも、学内外の皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

理事・副学長

ダイバーシティの推進により地域の将来を担う人財を育てる

 平成27年度も、平成21年から展開してきた両立支援、女性研究者・技術者の次世代育成、意識啓発・情報発信、他機関との連携の各種取り組みを継続的に実施しました。本年度は、学長の一層強力なリーダーシップの下、女性活躍推進のための踏み込んだ全学的施策が構築されました。
 国が進める「一億総活躍」「地方創生」の政策の背景には、若者、とりわけ若年女性の地方からの流出があります。本学が立地する青森県も、人口減少に直面しており、将来的な「消滅可能性」さえ指摘されています。本学は、秋田大学、岩手大学とともに構成する北東北国立3大学連携推進会議として、平成22年度から3大学が持ち回りで男女共同参画シンポジウムを開催してきました。平成27年 9月には、本学がホスト校となり、シンポジウム「男女共同参画の視点から地方創生を考える」を開催しました。 3大学は、地域と連携した男女共同参画推進の取り組みを継続すると同時に、大学のさまざまな事業、例えば、地(知)の拠点事業等を男女共同参画の視点を踏まえたものとしていくことを「北東北国立3大学 男女共同参画推進のための共同宣言2015」によって確認しました。
 法人、研究機関、教育機関としての側面を持つ大学には、大学の社会的責任(USR)として、男女共同参画に取り組むことが求められます。本学は、自らの組織の活力を高めるだけでなく、地域の良きモデルとして積極的に男女共同参画を推進しなければなりません。より一層の男女共同参画の推進と定着に努めたいと考えています。

室長

「誰もが働きやすく、学びやすい弘前大学」に

 男女共同参画推進室は平成21年10月に設置され、男女共同参画の趣旨に基づき、性別にかかわらず全ての教職員を視野に入れた取組に発展させています。
 今年度は、全ての職員を対象とした「男女共同参画推進のための意識・実態調査」、子育て中の職員を対象とした「駐車許可証発行試行」、子育て・介護学内制度を知っていただくための「学内制度リーフレット発行」などを新たに実施しました。地域との連携では、青森県県土整備部・農林水産部と八戸工業高等専門学校との共催による「女性技術者ロールモデル講演会」などを新たに実施しました。
 また、本学の第3期中期目標・中期計画に掲げた「女性教員の採用比率年平均27.5%,在職比率19.0%」を達成するために、「弘前大学男女共同参画推進基金検討会議」を発足させ検討を開始しました。
 男女共同参画推進室は、すべての人が学びやすく働きやすい環境づくりと、より活力ある大学に進化するための提案を行って参ります。引き続き、教職員、学生、地域の皆さまからのご意見やご助言をお願い申し上げます。