ごあいさつ

学長

男女共同参画のさらなる推進を目指して

 女性割合の目標値を定め、その達成を目指すことは、女性参画を進める上での世界標準であり、弘前大学も第3期中期目標に「働きやすく,学びやすい環境づくりのため、男女共同参画の一層の推進を図る」と定め、中期計画に明確な目標値を示し、「ワーク・ライフ・バランスに配慮した環境整備や次世代育成支援対策、ジェンダーバランス改善等の取組によって、男女共同参画を推進する」としています。女性教員の採用比率年平均27.5%、在職比率19.0%、および上位職(学長・理事・監事・副学長・学部長・評議員相当)の女性を平成27年度と比較し倍増といったジェンダーバランス改善の数値目標はどうにか達成できる見込みです。
 学長就任1年目、新型コロナウイルス感染症対策に追われた1年でしたが、『男女共同参画トップセミナー』や『内閣府「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言賛同者ミーティング』に参加させていただき、世界各国の男女平等の度合いを示すジェンダー・ギャップ指数において日本が先進国のなかで最低の水準にあるという現状や、各業界の男女平等に関する様々な取組を知る良い機会となりました。『女性研究者懇談会』では、本学の男女参画に関する女性研究者の生の声をお聞きすることができました。女性の負担が大きいライフイベント(出産・育児、介護など)に対する支援がまだまだ不足していること、女性研究者の個別の声が届きにくいこと、お互いをサポートしあえる教員組織となっていないことなど、いくつかの課題をみつけることができました。一方で、「弘前大学はどちらかというと働きやすい大学・・・」というイメージがあるというお話をお聞きし、少し安堵しました。
 今後も女性活躍推進は勿論のこと、有能な人材の採用・育成は弘前大学の大きな命題であり、女性や若年層の働き方を応援するイクボスの養成や男性の育児参画推進など、多様な人材が才能を発揮できる職場環境を皆さんとともに整備していきたいと考えています。皆さんが困っていること、改善して欲しいこと、その声を私たちに遠慮なく届けてくださるようお願いいたします。

理事

ごあいさつ

 弘前大学は、学長のリーダーシップの下、性別にかかわらず学びやすく働きやすい研究環境の実現に向けた取組を行ってきました。
 令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中止・縮小になった取組もありましたが、多くは対面からオンラインへ変更になりました。対面での交流がなくなったのは残念ですが、子育て中の研究者や遠隔地の研究者にとっては、セミナー等への参加が可能になったとのアンケート結果もありました。
 私も、北東北女性研究者研究・交流フェア、男女共同参画トップセミナー、北東北ダイバーシティ研究環境実現推進会議、アドバイザリーボードなど、これまで以上にセミナーや他機関の取組に参加できるようになり、男女行動参画推進に思いを強くしています。
 中でも、コロナ対策を施し、対面で開催した八戸工業高等専門学校主催の「八高専サイテック・フェス+in弘前」では、同校生徒が、実験やゲーム等を通じ、科学を分かりやすく説明しており、理系女子の裾野拡大に向けた取組への参考になりました。
 さて、男女共同参画を推進するためには、男女共同参画推進室のみならず全学的な取組が期待されています。これまでも、学長と女性教員との懇談会、学部長との意見交換などが行われてきましたが、今年度、研究部門において、女性研究者採用・育成支援事業を創設するなど、女性教員の採用促進に向けた取組支援の輪が広がりました。私としては大変心強く、感謝しています。
 令和3年度は、本学の第3期中期目標・中期計画の最終年度ですので、掲げた数値目標達成に向け、女性限定公募をはじめ、弘前大学男女共同参画推進基金による、女性教員基盤整備等スタートアップ経費や面接時交通費及び教員公募時の女性応募者増加に向けたリクルート活動経費の支援、ダイバーシティレポート制度やプロモーションメンター制度の実施、各種セミナーやシンポジウムの開催など、様々な取組を実施するほか、働きやすい研究活動の実現に向けた、女性教員の産前産後休暇・育児休暇取得時及び男性教職員の育児・介護休暇・休業取得時の支援について検討していきます。
 今後ともワーク・ライフ・バランスに配慮した環境整備や各種支援対策、ジェンダーバランス改善等の取組により、男女共同参画を推進して参りますので、学内外の皆様のご理解とご協力をお願いします。

室長

着任のごあいさつ

 2020年度は、昨年男女共同参画推進室発足10周年の翌年ではありましたが、事業内容的には、新たな展開は少なく、これまでの活動を着実に進めた1年となりました。また、ご多分に漏れず、事業運営に際しオンライン化が進んだ年でした。
 今年度事業の特徴を羅列させていただくと、まず4月に学長が交代いたしましたが、新学長からは、前学長に引き続き内閣府の「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言の賛同者に加わっていただくなど、男女共同参画推進への意欲を感じることができました。また、当室の事業の周知を意図し、A5判チラシを全教職員と新入生に配布いたしました。6、7月には全教職員を対象に5年に一度実施している「弘前大学男女共同参画推進のための意識・実態調査」を実施いたしました。お陰様で有効回収率70.1%という結果となり、今後の弘前大学における男女共同参画推進に向けた貴重な情報を得ることができました。12月には「ジェンダー・ダイバーシティの観点を踏まえた公正・効果的な業績評価のあり方」という表題で、日本IBM(株)の方を講師としてトップセミナーをオンライン開催いたしました。その際には、2020年3月に加入していた全国ダイバーシティネットワークを経由して講師の方をお招きすることができました。岩手大学を代表機関とし本学も参加している文部科学省補助事業「ダイバーシティ研究環境実現で北東北の未来を先導」は6年間の事業期間の5年目でしたが、「北東北女性研究者研究・交流フェア2020」を2年目と同様に弘前大学を事務局として9月にオンライン開催いたしました。教職員・学生が男女共同参画などに関連して自由に語り合える「さんかくダイアログ」を10月以降毎月オンライン開催いたしました。これらの事業はいずれも一定の成果を上げたものと考えていますが、肝心の女性研究者比率の向上や上位職登用については、やや足踏み状態となっている状況でもあります。
 2021年度は第2期弘前大学男女共同参画推進基本計画中間見直しを行う年度であり,ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)の最終年度でもあります。また、国立大学としては第4期中期目標・長期計画を策定する年度であります。そうしたことを踏まえ、本年度得た意識・実態調査の結果を生かしながら、男女共同参画の推進が数値的に見える形で進行するよう、そして、すべての人が働きやすく学びやすい弘前大学の実現に近づくよう努めて参りたいと考えていますので、引き続き皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。

令和3年 4月

※令和2年度男女共同参画推進室事業報告書 2~4ページより転載