平成27年度第2回さんかくカフェを開催しました

弘前大学男女共同参画推進室は、平成27年11月4日(水)17時~18時に、平成27年度第2回「さんかくカフェ」を開催しました。「さんかくカフェ」とは、参加者同士がお茶を飲みながら語り合うことをとおして、男女共同参画実現に向けたよりよい支援のあり方を考え、参加者同士がつながることを目指すものです。
平成27年度第2回さんかくカフェでは、「病児・病後児保育」をテーマに、教職員からの話題提供を踏まえて、子育て・介護中でも働きやすい環境の整備を目指して意見交換が行われました。
 はじめに、平成24年度に男女共同参画推進室が実施した病児保育に関するニーズ調査の結果から弘前大学において病児保育を必要と考える教職員が8割を超える状況にあり、また全国的な病児・病後児保育サービスの提供状況や弘前市における病児・病後児保育利用状況などからも、青森県や弘前市において病児・病後児保育のための一層の環境整備が必要とされていることが確認されました。
 次に、育児中の教職員からは、子どもが病気になった際には、病児保育の可能な施設を探して預けており、また子どもの看護のために年5日取得できる休暇は、年度始めの数ヶ月で全て使用してしまう状況にあるといった発言がありました。特に、病院に勤務する教職員は、夜勤などもあるため、他に育児を手助けしてくれる家族(両親など)がいない場合、子どもが病気になった際には、安心して仕事ができる環境ではないといった意見が出されました。また、病院職員では女性比率が高いことから、育児休業・産前産後休暇などを取得している人が他部署より比較的多く、残されるスタッフで仕事を分担するために超過勤務等が常態化し疲弊しがちなため、職員の定員数の増加等を検討してほしいとの希望が出されました。
 佐藤学長からは、「弘前大学としても病児・病後児保育に関わる支援策は考えていかなければならないと考えている。物理的にそのための施設を建てるのは予算の関係からも難しいものの、病児保育に係る費用を補助する事業や市の支援策とのリンクなどにより、ライフステージに関わらず働きやすい職場づくりを目指して、大学内で実際に使えるシステム・制度の充実を図っていく必要がある」と発言がありました。

今回の「さんかくカフェ」には32名が参加し、アンケートに回答した28名の参加者のうち26名が「大変有意義」「やや有意義」だったと評価し、概ね好評でした。「データとしては制度等の現状を見ることがあっても、利用している人の生の声を聞くことができたのはよかった」「病児保育の重要性を話すことができたので良かった。また、少しずつでも前進していきましょうということになり良かった」等の感想が寄せられました。来年度のさんかくカフェもよろしくお願いします。

最後に、参考資料を提供いただいた「弘前市健康福祉部子育て支援課児童育成係」をはじめ、皆さまがたのご協力に感謝いたします。

(参考リンク)平成27年度第2回「さんかくカフェ」開催のお知らせ

さんかくカフェの様子 参画カフェの様子